中古住宅購入後の診断で見つかった劣化、不具合の数々。
外観と内装、見た目だけではわからなかったその状況を報告します。
【指摘箇所】
【診断レポート】
今回のご依頼者は、築20年近くの中古住宅を購入された買い主様。
売買時にインスペクションの話を耳にはしていたようですが、購入してから不安になり診断に興味を持たれたとのことでした。
ご主人が建物の状態には関心があったようで、すでに外壁の劣化状況などは把握していましたが、小屋裏と床下の状況はさすがにわからないとのことで、その2点を重点的に確認して欲しいとのお話でした。
慣れてしまって忘れていましたが、小屋裏や床下って一般的には中々入りたくない場所なんですよね・・・。
まず外回りから、室内、そして小屋裏、床下と順々に診断を実施。
脚立で小屋裏に入り、まず飛び込んだ光景は乱れに乱れた断熱材達!
本来指定されている断熱材の裏と表面・・・これが関係なしに置かれていたり、隙間があったりとで目を疑いたくなる状態でした。
他にも害獣の侵入の形跡があり、そして見つけたのは部材の接合金物(羽子板ボルト)の緩み。
昨今、大きな地震により耐震性に不安になられる方も多いのでこういった箇所も確認出来る限りご報告させていただいています。
最終的に床下と小屋裏においては、早急に大きな修繕が必要となる異常は無かったことにご主人様は安心されたご様子でした。
亀裂等の劣化が見られた外壁部分も、リフォーム予定とのことで問題解決!
後日談にはなりますが、別件で訪問した際にリフォームで内壁を剥がした所を見させていただきました。まさに指摘した亀裂箇所からの浸水が確認されました。
やはりきちんとしたメンテナンス計画は必要だと感じた案件でした。
新しく購入したお建物で、まだ診断を実施されていないようであれば一度確認されることをおすすめいたします。