こんにちは。
技術部 木材管理の桑山です。
担っていることは変わりありませんが、前回とは部署名が変わり、技術部 木材管理という名前に変更しました。
私の業務を大きく分けると
・在庫管理
・施工管理
・ウッドデッキやフェンス等の部材販売窓口
です。
今回は
ウッドデッキやフェンス等の部材販売窓口の内容について、ご紹介していきます。
当社の通常在庫品はACQ加圧注入処理木材を取り扱っております。(名称:テオリアウッド)
当社の扱う加圧注入材は腐れやシロアリによる食害に対し、通常の木材よりも強いため、屋外で長くご使用いただける材料です。
下の表は通常在庫で扱っているサイズ一覧表です。
▼通常在庫品のサイズ一覧
用途 | 厚み(mm) |
幅(mm) | 長さ(mm) |
床・根太・大引・幕板 | 35 | 105 |
4000 |
柱 | 90 |
90 |
4000 |
笠木・床・根太・大引 | 35 | 140 |
4000 |
階段板 | 40 | 240 |
4000 |
フェンス板 |
15 | 120 | 4000 |
枕木1mm |
140 | 200 | 1000 |
枕木2mm |
140 | 200 | 2000 |
これ以外のサイズが必要な場合は特注寸法品として、2~3ヶ月程度納期がかかる場合がありますので、お求めのサイズと近い通常在庫のサイズをお選びいただくか、特注寸法品にてご相談ください。
当社は基本的に長野県産材(枕木は富山県産)のスギを取り扱っております。
現在、材料のACQ加圧注入処理後の経年変化(色)をみる試験を行っております。
表1:画像は注入前→注入後→屋外に出してから2か月後→1年後→2年後です。
▼表1. ACQ注入処理前後と屋外に出してからの経年変化
注入前 |
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注入後 |
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注入後、屋外に出して 2ヶ月 |
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注入後、屋外に出して 1年 |
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注入後、屋外に出して 2年 |
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※木材に記載 ス:スギ、数字:試験体番号で識別しています。
注釈)柾目(まさめ):まっすぐに通った木目のことで対義語は板目。
板目(いため):板の木目が、平行に通っていないで、山形や不規則な波形のもの。
注入後は薬剤の色である緑色に変化し(※1)、屋外に出してから2か月の画像は薄い茶色に変色し、かつ板目面に割れが生じています。(※1:画像では濃い茶色に見えていますが、肉眼で見るとやや緑がかった色合いをしています)
板目面は柾目面と比べて収縮率がおよそ2倍異なります。そのため、寸法変化が大きく、割れが生じたと考えられます。
1年経過した材料と2年経過した材料では色差は見たところ変わりありませんが、今後、計測データを分析してみる予定です。
余談にはなりますが、松本本社には天然木材を使用して設置したウッドデッキやフェンスがあります。設置から10年以上たっており、写真を見返してみると天然木と植物の相性がいいなあと思いました。
現在は寒い日が続いており、植物たちがじっと我慢している時期ですが、春に向けて少しずつお手入れしていきます。温かくなる時期は少し先ですが、昨年のよりも綺麗に咲いてくれるように頑張ります。