ヤナサン/マーケティング部
おはようございます、こんにちは、こんばんは。マーケティング担当のヤナサンです。
▼前回までの記事はコチラ!▼
『腐らないウッドチップ?』ウッドチップが目減りする原因とは!? 【その1】
『腐らないウッドチップ?』ウッドチップが目減りする原因とは!? 【その2】
『腐らないウッドチップ?』ウッドチップが目減りする原因とは!? 【その3】
すっかりと季節は秋になり、ウッドチップの防腐&目減り実験を開始してから気づけば1年が過ぎていたので今回のブログを実験の最終章として書きたいと思います。
●実験開始から1年後の変化
目減りの実験結果
実験開始当時のウッドチップ
一年後の状態
左:未注入ウッドチップ / 右:注入処理済ウッドチップ
実験開始当時は両方の水槽の20cmのメモリまでウッドチップを入れてありました。一年後の結果は・・・
未注入ウッドチップ・・・18cm
注入処理済ウッドチップ・・・19cm
という結果でした。1年で約1cmの差が出ました。ちなみにウッドチップの防草効果ですが、どちらも土に光が届かない程度に敷き詰めてありましたので上から草が出ることはほぼありませんでした。ただ、水槽で実験していたため四方からの光は遮っておらず、脇から生えてきてしまうことは数回ありましたがチップが敷いてあるため根の張りが弱く簡単に抜くことが出来ました。
チップの色に関しては、未注入ウッドチップの方がシルバーグレイへの変化が早く、注入処理済ウッドチップは若干は薄くなっていますが実験当時の色を保っていました。
防腐の実験結果
左:未注入ウッドチップ / 右:注入処理済ウッドチップ
表面上はどちらも腐っているようには見えません。
一度チップのみを水槽から外に出し、内側の腐れ状況を観察してみます。
未注入ウッドチップは土に接していた部分は水分を含んで非常に柔らかくなって腐れが生じていました。握りつぶすと「ポロポロポロ」といった感じで簡単に細かくなりました。
注入処理済ウッドチップに腐れは見られず、土に接していた部分も水分を含んでいましたが固い状態で割る時も「パキッ」という感じでした。
左:未注入ウッドチップの水槽 / 右:注入処理済ウッドチップの水槽
未注入ウッドチップが入っていた水槽の土は表面から内部まで全体的に湿っていましたが、注入処理済ウッドチップが入っていた水槽の土は表面はサラサラしており内部も湿った様子は見受けられませんでした。
種類の違うウッドチップが土の状態にまで変化をもたらすことがわかりました。
●まとめ
今回の実験結果を受けて率直な感想は思った以上に未注入ウッドチップが腐らなかったことです。多少の腐れはありましたが、絵的には目減りの差が5cmくらい起こり、内部もカビだらけという絵が欲しかったのです(笑)
注入処理済ウッドチップが全く腐っていなかった点は一安心でした。
※注入ウッドチップは2021年現在、通常販売しておりません。
反省点は水槽で実験を行い観察のしやすさという点では良かったのですが、やはり自然の状況とは違うため虫や昆虫類が全くおらず、シロアリの食害もなくチップがさほど分解されていないことからおそらく微生物の数も自然の状態よりも少ないと考えられます。
庭に敷くことをすれば2種類のチップの差が顕著に現れそうなので水槽実験はこれで終了し、より自然に近い状態で引き続き実験を行います。
実験の様子はブログに投稿していきますので、お時間のある時に読んでいただけると嬉しいです( ^^)