【経緯】
ご主人より「畳の下の板が食害に遭っている」との点検依頼があり、現場にお伺いしました。
【畳を上げてみると白蟻被害が確認できました】
シロアリの侵入および被害状況を確認するため、和室の畳を上げたところ、畳下の板部分や畳自体からシロアリ被害が確認できました。
※シロアリに運ばれた土によって汚れて畳の裏面がボロボロになっています。
また、床下に潜って被害状況を調査してみたところ、和室の床下のあらゆる場所で蟻道(ぎどう:シロアリが作るトンネル状の通り道)が作られていました。大引・根太・束柱など、住宅を支える木材にシロアリ被害が及んでいました。不幸中の幸いにも、室内に関しては和室以外で大きな白蟻被害は見られませんでした。
下記画像は、シロアリによって作られた蟻道と被害の様子です。
【白蟻被害部分を中心とした駆除で対応】
今回のケースでは、床下および床上のシロアリ被害部分を中心とした薬剤散布・穿孔注入を行って対処しました。和室の床板のようにシロアリによる食害が進んでいる状態だと、駆除だけでなく部材の交換が必要となるケースもあります。和室で過ごしている時に、畳の上でスカスカという感触やギシギシ軋むような症状がある場合は、シロアリ被害に遭っている可能性がありますので、一度床下の調査をおすすめいたします。